日本代表が勝って良かった。

 韓国対ドイツは、韓国が勝ちました。結果的には、アジアの勝利数が増えたので、これで良かったと思う。まあ、韓国も敗退し、ドイツも敗退したから、いいや。

 

 つーか、いくらランキング1位に勝利したとしても、結局、韓国はグループリーグ敗退なんだよな。冷徹に言うが、惜しいとか、惜敗とか、よくやったとか、そんな言葉は、結果が全てのW杯の世界では通用しない。いかに超強豪に勝とうが、敗退したら意味が無い。

 

 決勝トーナメントに進出した末での敗退ならば意味がある。貰える賞金額も増額されるし、貴重な経験が詰めるからだ。しかし、グループリーグ敗退では、意味が無い。W杯に出るという経験は、既に予選を勝ち上がった結果、三戦体験可能なことは決定済みだったのだから、そこから這い上がらねばならない。

 

 よくやった、とか、頑張った、と言っても、グループリーグを突破出来なければ意味が無い。

 

 その点、西野ジャパンは、素晴らしい。昨日の午後十一時からの生中継は、体の回復を優先して寝ていたので、観られなかった。まあ、トイレで偶然に起きたのが午前一時ちょっと前だったので、予選突破の知らせのテレビ放送は観られたが。

 

 

 いかに最後の残り時間、コロンビアの勝利に賭けて自陣でのパス回しを選択し、ブーイングの嵐を受けようとも、グループリーグを突破したのは事実なのだ。

 

 なんか、イギリスの解説者は、この様子を酷評し、馬鹿げた茶番だと抜かした。しかし、自力では、FIFAランキング61位の日本に対して、ポーランドは8位である。圧倒的な差がある。しかもヨーロッパでの試合だし、ホームの利もない。

 

 セネガルが一点入れたら、その時点で予選敗退なんだから、攻めるべきだ!と言う意見もあるが、それは違う。アフリカ勢は、試合の後半になるとバテて、攻撃がチグハグになる。しかも追う展開となれば、普段から身体能力頼りな反面、精神的に弱い気がする。

 

 それに、コロンビアの守備は固い。残り時間僅かなのに、強固な守備網を突破して一点セネガルが入れられる確率は低かった。遠目からのロングシュートも、そう易々と入るものではない。しかも、焦った状態ならば尚更だ。

 

 それらを総合的に勘案した結果、最善の決断だった。いついかなる時も攻め込むのが美徳とか抜かせるのは、自力で最強のブラジル代表とかしかない。弱い存在ならば、なんとか知恵を絞って、少しでも突破確率の高い方法に頼らざるを得ない。

 

 無理をして攻め込んで追加点を取られれば、もうその時点で終わりだからな。外国人共があーだこーだ言っているのは、結局、そいつらにとって、日本代表が敗退しようがどうなろうが、大した問題ではないからだ。

 

 要するに、完全な部外者共が、その時の気分のままに、勝手気ままにあれこれほざいているだけだ。「日本代表を応援していたのに・・・」とか言う外国人もいるが、そいつらはコロンビア戦の金星の結果とか、セネガル戦の健闘の結果、一時的に日本代表になびいていただけの存在、要するににわかファンなのだ。

 

 W杯が始まる前からの何年にもわたるガチの日本代表ファンではない。それに、試合会場に足を運んだ観客の為に試合をしているのではない。Jリーグのリーグ戦とは訳が違う。グループステージに上がれなければ、意味が無いのだ。

 

 韓国メディアは、日本代表は醜い勝利とか、逆に韓国代表は綺麗な敗退とか言っているが、綺麗も醜いも、負けたら帰国、即、その場で終了の大会なのだ。そして、いかにドイツを破ったとはいえ、人々の視線は生き残った国が、これからどうなるのかに注がれている。故に、もう過ぎ去った大金星のことなど、大会終了後の振り返りのVTRの時くらいしか流れないであろう。

 

 素晴らしい勝利だった。シャチとか、グリズリーとか、クロコダイルとか、そんな最強クラスの存在ではないのだ。最強クラスの存在は、ブラジル代表とか、ウルグアイ代表とかであろう。日本代表は、サッカーにおいては、現在、弱小のインパラみたいなものなのだ。

 

 その弱小動物が決勝トーナメントに進めた。しかも、主力を六名先発メンバーから外しても上がれた。香川とかも充分に休ませられた。

 

 戦国時代でも、兵力2000しかないのに、真正面から12000の軍勢に挑んでも、勝ち目はない。力の小さな勢力は、知恵を絞って、工夫しなければならない。

 

 俺はとても感動して、今朝から、時間がある毎に、この日本代表関連の記事をネットで読んでいる。嬉しいからだ。とても嬉しい。

 

 たとえ外国メディアから誹謗中傷されようが、本来、決勝トーナメントで戦えないと思われていたランキング61位のチームが、ちゃんと生き残っているのだから、凄い!

 

 ブラジル代表みたいに、控えの選手も超一流のチームを率いる監督は、常勝を期待されこそすれ、負ける確率は少ない。スペイン代表も、名前は忘れたが、FCバルセロナのレギュラーメンバーが23名の代表選手から漏れたらしいし。日本代表ならば、プレイ可能な状態のバルセロナの日本人レギュラー選手がいたとして、そいつが日本代表に選出されないなど、ありえない!

 

 希望が見えた。とにかく、ベルギー戦、勝てる確率は普通にやれば12%程度だと思うが、西野監督の采配でなんとか34%まで上げられれば、本当に勝てるかもしれない。とにかく、ベルギー戦は生中継で見るつもりだ。

 

 今、その試合終盤のパス回しのシーンをユーチューブで見ているが、観客達のブーイングが凄まじい。けど、関係ない。勝ち上がる為に必要な手段なのだ。弱い存在が勝つ為の最善の結果だ。

 

 もしもセネガルが一点入れたらどうするんだ!という意見もあったが、その時は、その瞬間から一点を狙いに行くに決まっているだろう。それが戦略というものだ。それで点が入らなければ、その時点で敗退だが、それはそれで仕方がない。賭けとはそういうものだ。負けに傾くこともある。

 

 しかし、グループリーグ突破という勝負は勝ちだ。試合には負けたが、ポーランドも試合前の時点で予選敗退が決定済みで、欲しかったのは数多くの得点ではなく、一点差でもいいから、とにかく勝ちが欲しかっただけだ。

 

 嘘喰いというギャンブル漫画に出ていたが、相手から全て奪うのではなく、相手の負けが込んで全賭け金没収という絶望的な状況になったなら、ある程度ワザと負けてあげて、相手に金を戻してあげるらしい。そうすれば、相手もメンツが立って、気分良く、少しの負けで済んだ、と思って帰るらしい。

 

 その結果、次回対戦する時は、その時よりも遥かに多額の現金を持参して、今度こそは!と意気込んで勝負を挑んでくるらしい。

 

 その結果、その時に全部奪うのだとさ。嘘食いこと、斑目獏さんは凄い。まあ、本当に凄いのは、その漫画を週刊連載していた作者の頭脳と画力なのだが。

 

 この日のポーランドも、一点入れたのだから、このまま勝てば、面子は立つのだ。故に、必死になって追加点を奪いに行く必要も無かった。まさしく、相手にも満足感を与え、己も利益を得る戦術だ。

 

 これは確率論の勝負であり、現実的に冷静に考えれば、一点を追いかけて、危険なカウンターを浴びるリスクを冒すよりも、自陣でのパス回しの方が、遥かに予選突破の確率が高かった。

 

 まあ、一位抜けしておれば、比較的楽な対戦相手ばかりの側に回れた、とかいうけど、逆に、もしも一回戦のイングランド戦を勝ったとしても、次がスウェーデンでは、勝っても負けても、相手がしょぼい印象しかない。やはりベルギーの次はブラジルという、しかもその次は恐らくウルグアイという、最高の対戦相手が揃う方に来たのは、良かった。後々まで考えると。

 

 本当に素晴らしかったです。感動です。素直に予選突破したことを褒めるし、素晴らしい結果だと思います。万歳!