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自殺の詩

 自殺するということは 私の肉体が消えるということ

 

 しかし冷静になって考えて欲しい それは実に不愉快なことだ

 

 人は死を恐れる筈が 自殺は積極的に行うという不思議

 

 それは時に人を混乱に陥れつつも 今もまた鼻呼吸をしている

 

 口呼吸をするのはよしなさい なんだか医者が言うには駄目らしい

 

 アデノイド顔貌は顎が引っ込んでいる

 

 が 私の顎もやや引き気味である

 

 これは現代では なんだかんだいって治療可能のようだ

 

 が 私は治療費がないし ま このままでいいか

 

 私は長年生きて来て 完璧とは程遠い存在だと勘づいた

 

 それは確信に変わり、越後は上杉謙信である

 

 だから私は今 不完全がありながらも こうして生き続けている

 

 そうするしかない 自死する手段はない

 

 自殺という選択肢は元から無いのだ

 

 なぜなら自死をすれば神様から怒られてしまうから

 

 時として苦しい時もあるなれど

 

 それは長い人生の時の流れからすれば流れ星並の速さで過ぎ去る

 

 一瞬の苦痛を悔いて その後の長い長い期間を後悔に費やしたくはない

 

 霊体となってからの後悔は凄まじい

 

 だから私は今日も生きていく

 

 この不完全な肉体に宿って

 

 死が訪れるまで

 

 自殺の詩