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齋藤健一の人生応援ブログ💙

カルト宗教の童話

 カルト宗教に嵌ると悲惨な結末に巻き込まれる話

 

 あるところに、純朴・純粋な女性がいました。

 

 彼女は犯罪行為は何もしない、ごく普通の市民でした。

 

 しかし、何かこう、自身の考えに芯がありませんでした。

 

 ある日、駅前で、とある宗教の信者に声を掛けられました。

 

 その宗教は世間一般からカルト認定されているヤバイ宗教でした。

 

 しかし、その宗教の信者達自身は、特に危険人物ではありません。

 

 ここでいうヤバイというのは、悪人が他人に加害するという意味ではなく、本人には何ら他人に危害を加えるつもりはなくとも、傍から見れば善人だろうとも、結果的に、相手の人生を台無しにしてしまう破壊力を秘めた人物、という意味です。

 

 この時、女性は心が弱っていたこともあり、そのカルト宗教の信者の勧誘を真剣に聴いてしまいました。

 

 それで、無料で相談に乗ってくれるというので、その日の内に、そのカルト宗教の施設に赴きました。

 

 そこには祭壇があり、ヤバ目の修行をしていました。

 

 最初は怪訝に思った女性も、引き続き悩み相談に乗ってくれたこともあり、そして他の信者達も皆一様に優しいこともあり、その宗教施設に、その時から頻繁に訪れるようになりました。

 

 一年後、そこには立派なカルト信者となった女性の姿がありました。

 

 実はその女性は入信前の時点で既に結婚しており、幼い子供も三人いましたが、育児をほったらかしにして、宗教活動に熱心にのめり込んでしまっていました。

 

 そのせいで自宅は荒れ放題、幼い子供は三人ともひもじい思いをしつつ、毎日空腹に耐えていました。

 

 旦那さんはそれでも妻の帰りを待ち続けていました。

 

 が、一向に女性は自宅にはろくに帰らず、ほぼ宗教施設に住み込みで宗教活動にのめり込んでいました。

 

 資産も、入信してから三カ月以内に、実家の土地も含めて、この女性が勝手に全部売り払い、売却して得た資金は全て教団に寄付しました。

 

 そうすることにより世界が良くなり、自身も死後に極楽浄土に行けると洗脳されていたからです。

 

 救いようがない地獄が、この家庭に現れました。

 

 多分、今後もこの女性は目覚めることはないでしょう。

 

 なぜなら、まだまだ元気だからです。

 

 今後数十年、ずっと教団の為に無償奉仕を続け、老体になって働けなくなった時、漸く教団からポイ捨てされ、その時に気付くでしょう。

 

 ああ、今迄の私の人生は一体、何だったのか・・・と

 

 終わり