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齋藤健一の人生応援ブログ💙

喫煙の童話

 喫煙のお話

 

 丸出ボロボロさんは中学生の頃からのマールボロ好きで、中学生の頃から毎日一箱、いや、多い時で三箱、マールボロを吸い続けていました。

 

 稼いだ金も当然、投資に回したりせずに、全て毎月のタバコ代に消えました。

 

 そのせいで、今、中年の丸出さんは貧乏でした。だって全ての稼いだ金を煙草に費やしてきたのだから。

 

 マールボロは重たくて、タール12mg、ニコチン0.9mgのを、中学一年生の時から毎日吸い続け、今、42歳でした。

 

 「いや~、厄年だからお祓いでもしてこようかなあ~?」なんて、丸出さんは呑気に思っていました。

 

 が、どうも前年からいつも咳がゴホゴホ出るし、痰も頻繁に出るようになっていました。息切れもするようになりました。

 

 もう歳かなぁ~、なんて呑気に考えていました。

 

 丸出さんは自営業なので、会社員みたいに強制的な健康診断を受ける義務はありませんでした。

 

 丸出さんが住む自治体からは毎年の健康診断の案内が来ていました。集団検診なら費用も格安で済むから、是非受けてくださいとの案内が封筒で何度も来ていましたが、丸出さんは仕事が忙しいからと、全て無視していました。

 

 が、本当は健康診断を受ける時間的な余裕も金権的な余裕もありました。だけど、単に面倒くさがって受けなかっただけでした。

 

 どうせ自分は体は頑丈なので、このままで大丈夫だろうと。

 

 しかし、流石に体がキツくなってきたので、病院に行きました。

 

 結果、咽頭癌、肺癌、その他いろいろな癌と診断されました。

 

 丸出さんは絶望・絶句しました。

 

 が、もう時すでに遅し、でした。

 

 もう既に丸出さんの肉体はボーロ襤褸(ぼろ)でした。

 

 急いで禁煙しましたが、もう遅かった。完璧に、完全に遅かった。

 

 癌保険にも医療保険にも未加入でしたから、死ぬまでの治療費・入院費は全て自腹でした。だって癌保険代も医療保険代も、毎日のタバコ代のせいで無かったのですから。

 

 死後、解剖して肺を見てみたら、タールで毒黒く変色していました。車のボディカラーのブラックのような、黒色でした。

 

 ま、喫煙者が余裕をぶっこいていられるのは、深刻な病状が出る迄ですな。

 

 どんなイキがっている奴も、自身の肉体が喫煙のせいで朽ち果てていくとなれば、精神は弱っていく。

 

 てかよ、喫煙を辞められない時点で、精神力は弱いよな。だって大抵の人は、特に極度に何かに依存なんてしていないんだからな。

 

 自身の葬儀の準備をしておいた方がいいよ、喫煙者の皆さん☆

 

 終わり、肺、廃、灰