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齋藤健一の人生応援ブログ💙

糖尿病の童話

 糖尿病のお話

 

 あるところに、自分を制御できない、自制できない馬鹿がいました。

 

 彼の名は石川海苔といいました。以下、海苔と表記。

 

 海苔は身長180cm、体重105kgでした。といっても筋肉ムキムキでの105kgではなく、体脂肪率がぶくぶく肥えた状態での体重105kgだったので、十分肥満でした。

 

 海苔は深夜でも空腹になるとポテトチップスやらお菓子やらバクバクと食べてしまいました。

 

 そして一日の総摂取カロリーは、なんと驚異の4500kcalでした。当然、脂肪肝で、体中に脂肪が蓄積されていきました。

 

 海苔はとうとう眩暈やら頻尿やら、体に異常が表れ始めました。

 

 それでも海苔は食生活、生活態度を改めようとはしませんでした。

 

 しかしとうとう医者に行くことにしました。普段から健康診断なんて全く受けてはいませんでしたが、体が異常に汗をかくようになり、不安には勝てず、とうとう医師に診てもらうことにしました。

 

 で、医師の診察を受けて、これはガッツリ、もう糖尿病ですよ!と言われました。というか最後通牒、宣告です。

 

 今後は絶対に医師の指示通りに暮らしてください!とキツく忠告されました。が、海苔は無視しました。

 

 海苔はその後も平気で暴飲暴食を続けました。しかも運動は一切せず、階段を使用して体を動かす程度の運動も全くせずに、エスカレーターとエレベーターばかり使って、楽ばかりしていました。

 

 しかも海苔は極度の野菜嫌いでした。なので体に良い野菜は全くといっていいほど食べませんでした。

 

 いつも食べるのはジャンクフード塗れでした。

 

 その結果、とうとうその日はやってきました。[審判の日]が。

 

 医師から「もう人工透析しかない」と宣告されたのです。

 

 しかも両方の脚はもう使い物にならないので、切断するしかないとも宣告されました。

 

 思えば夜中に頻繁に排尿していました。夜間に排尿する尿の量をペットボトルに入れて量ると、なんと一晩で2リットルにも達していました。

 

 排尿した後、様式便器に尿が飛び散り、なんと便座が便器に尿のせいで固着したこともありました。尿自体に糊のような作用がありました。もう末期でした。

 

 歩いていても直ぐに息切れするし、なんだか脚がむくみまくるし、明らかに不健康でした。

 

 が、海苔は生活態度を改めませんでした。肉体労働者ならここまで酷くはならなかったのかもしれませんが、海苔はダラダラしても稼げる仕事をしていたので、ブクブクと太ってしまっていました。

 

 まあ、結論から申しますと、馬鹿は死ななきゃ治らないので、海苔は医師から透析が必要と宣告された後も、バクバクとポテチやらジャンクフードやらばかり食べて、野菜類は一切食べずに肉類ばかり食べていました。

 

 その結果、自然と足が腐って来て、足が腐り落ちました。

 

 見ると、足に蛆虫が大量に湧いていました。

 

 海苔はその光景を薄っすらと見て、絶句しました。

 

 この先の人生はお先真っ暗だと思いました。

 

 絶望して、もう涙で何も見えない、と思いました。

 

 が、違いました。

 

 糖尿病の末期症状のせいで、両目とも失明して見えていませんでした。

 

 おわり、人生