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齋藤健一の人生応援ブログ💙

自殺の童話

  ある日、ある人が自殺しました。

 

 その人は、死ねば楽になる、つまり〔無〕になると思い込んでいました。

 

 で、自死しました。

 

 が、結果は、死後にも意識はばっちりありました。

 

 しかも、眠れないで、四六時中、意識がはっきりしているのです。

 

 だって肉体がないんだもの、もう睡眠をとる必要もない。

 

 この人は今、霊体になっているのですから。

 

 よく幽霊は夜にしか出ないと思い込んでいる人もいますが、それは違う。

 

 昼間は太陽の光で透けて見えないだけです。

 

 昼間も意識ははっきりとあるのです。

 

 で、ずっと彷徨う羽目になりました。

 

 なぜでしょう?

 

 それは、生きる義務から逃げたからです。

 

 辛いこと、苦しいことから一時的に[生きたまま]逃げるのなら、まあ、その時の状況にもよりますが、大抵は許されるでしょう。

 

 寧ろ、過労自殺してしまうような人ならば、逃げた方が良いことが殆どだ。

 

 が、この人は[生きることから逃走]してしまいました。

 

 自殺で。

 

 事故死や病死ならよかったのですが、自死なので、これは駄目なのです。

 

 神の観点から駄目なのです。

 

 だから、この自死者は罰を受けているのです。

 

 いつ助け出されるのでしょうか?

 

 そりゃ、いつかは助け出されるでしょう。

 

 が、今はまだ、生きる義務を途中放棄した罰を受け続けています。

 

 本来の、この世で生きなければならなかった寿命まで。

 

 辛いねえ。苦しいねえ。

 

 でも仕方がない。

 

 自業自得ですから。

 

 魂は知っていたのになあ。

 

 自死してはならない、ということを。