やっぱり、な。という思いです。昨日の段階では、俺が骨髄ドナーになることに、ほんのちょっとだけ前向きだったけどさ。
でも、今日、骨髄バンクから送られてきた用紙を見て、なんか、やっぱり同意できないだとさ。
なので、折角、ドナー適合の通知が来たのに、無理になりました。
つーか、俺はドナーになる気あるのにさ。俺はドナーになってもいいんだ。なって、誰かを助けたい想いはあるんだ。
でも、家族の同意なんていう、本人の意志ではどうにもならないことがあり、無理になりました。説得とか気軽に言うけれど、女子高校生を二人轢いて一人殺して一人障害者にした川端清勝という老人も、殺した今では反省しているらしいが、死亡事故を起こす前までは、家族がいくら説得しても無駄だったからな。相変わらず車の運転を続けたからな。
そういう風に、無理なんですよ。俺の母親は。無理なの。なんか、文面の中に、ほんのちょっとでも恐怖心を感じるようなことがあれば、それを理由に反対するのだ。
これで、どこかの誰かが、俺からの移植を受けられずに死んだとしても、それは俺の責任ではない。だって、家族の同意が必要なんていう項目を設置しているから無理なんだもの。
まあ、俺の他にもドナー候補者はいるかもしれない。でも、いないかもしれない。いたとしても、全員拒否しているかもな。なので、適合者が見つかりました!となって希望の光を見ていた人も、そのまま絶望しつつ死んでいくのかもな。
だって、どうしようっていうんですか?俺の母親を俺が拷問して無理矢理合意させるのですか?そんなこと出来る訳ないじゃん。警察が来ちゃうじゃん。
他人の意志はどうにもできないよ。ああ、どこかの美少女が移植を受けられずに死んだかもしれないけどな。でも、どうにもできない。だって、家族の同意が必要とかいう無駄な項目を設置しているんだからな。
それに伴い、移植をすれば貰えた筈の報酬も貰えないやな。ああ、人助けも出来てお金も貰える筈だったのにさ。マジで糞だよな。アホ草。
てめえの家族が白血病になって、同じ境遇を味わえって思うよ。折角適合者が見つかったのに、その人の家族が拒否したせいで、そのまま死ぬってな。
はあ。下らない。実に下らない。馬鹿らしい。マジで、蟻程度のごく少ないリスクを過大評価して、象みたいな大きな脅威と増幅し過ぎる程、増幅して捉えているんだから。
で、今日は、父親の届いたノートパソコンのセッティングで、一日過ぎ去った。あと、残りのカスみたいな時間も、イエローハットに行ってワイパー交換とエンジンオイル交換で、今日という貴重な一日は終了です。
もう、掃除も出来ない。はあ。アホらしい。あっという間に還暦だよ。これじゃあよ。実に下らないよな、この人生っていうのは。